バセドウ病の基本となる理解
バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患であり、これが体内の新陳代謝を高まらせ、多くの問題を引き起こします。この病気は自己免疫疾患の一種であり、体内の免疫機能が異常になり、甲状腺に対して自己抗体（TSHレセプター抗体）が生成されます。この抗体が甲状腺を刺激し、その結果、甲状腺ホルモンが過剰になるのです。
疲労と倦怠感の原因
バセドウ病は特に新陳代謝が活性化するため、疲労や倦怠感が常に感じられるようになります。女性に多い疾患であり、女性の発生率は男性の4～5倍とされています。しかし、男性でも十分に考慮するべき疲労の一因となる場合があります。
早期発見の重要性
20～30代の女性は特に発症しやすく、妊娠適齢期にも重なるため、早期発見の可能性が高いです。一方で、男性は発症に気づくのが遅く、病状が重症化する可能性があります。
バセドウ病の3大徴候
- 甲状腺の腫れ：触診で判断可能。
- 眼球の突出：喫煙者に多く、全患者に現れるわけではない。
- 頻脈：通常の60～90/分に対し、100回以上/分となる。
| 年代 | 正常値の脈拍数（回数/1分間） |
|---|---|
| 新生児・乳児 | 110～140 |
| 小学生・子供 | 70～110 |
| 中高生 | 50～100 |
| 一般成人 | 50～90 |
有効な治療法
甲状腺ホルモンの診断
診断には血液検査で甲状腺ホルモンと高甲状腺自己抗体のレベルを測定します。
治療オプション
- 投薬治療：症状が軽い場合や甲状腺腫が小さい場合
- 手術：甲状腺腫が大きい場合や甲状腺腫瘍を合併している場合
- アイソトープ治療：手術跡を避けたい人、再発した場合
副作用と対応策
甲状腺剤は副作用がある場合があり、その際には他の治療法を選択する必要があります。
甲状腺機能低下症に適した食事
避けるべき食品
- レバー
- 大豆食品
- 芽キャベツ、キャベツ、ホウレン草
- トウゴマ
推奨される食品
- 海藻
- 魚
- 卵
- ナッツ
まとめ
バセドウ病は新陳代謝が活性化する疾患であり、自己免疫疾患の一種です。早期発見と適切な治療が必要であり、治療法は投薬治療、手術、アイソトープ治療があります。食事療法も症状緩和に有効です。
