乳がんの早期発見とその重要性
乳がんは、早期に発見することで治療成功率が高まります。特に、早期の段階では乳房を保持しながら切除手術だけでがんを除去することも可能です。乳がんの早期発見のための2つの鍵は、自己検診と定期的な医療検診です。
早期発見と生存率の関係
乳がんの治療では、診断から治療を始めると、その後の生存率が大きな焦点となります。乳がんは進行が比較的遅いので、10年生存率がよく用いられます。特に、早期(Ⅰ期)で治療を始めた場合、10年生存率は高くなります。
自己検診の重要性
自己検診は非常に重要です。月経が終わった後、あるいは閉経後の人は毎月定期的に自己検診を行うことが推奨されています。
定期検診の頻度と種類
2年に1回は、マンモグラフィー検査を受けることが推奨されます。これにより、早期段階での発見が可能となります。
ステージ | 特徴 |
---|---|
0期 | 乳管内にとどまるがん、非浸潤がん(超早期) |
Ⅰ期(ステージ1) | 2cm以下のしこりで、リンパ節転移がない(早期) |
Ⅱ期(ステージ2) | 軽いリンパ節転移があるか、しこりが大きくてもリンパ節転移がない |
Ⅲ期(ステージ3) | 皮膚などへの浸潤があるしこり、または重度のリンパ節転移 |
Ⅳ期(ステージ4) | 任意の大きさのしこりで外の臓器への転移がある |
乳がんの自己診断法:手順とポイント
鏡の前で乳房の形を確認
- 鏡の前に立ち、両腕を自然に下げる。
- 乳房の形や大きさ、皮膚のへこみ、乳首の状態を確認。
- 同じ条件で、両腕を上げて再度確認。
仰向けでの乳房チェック
- 仰向けになり、左手を頭の下に。
- 右手で左乳房の内側を調べる。
- 左腕を下げ、乳房の外側を調べる。
- 右乳房も同様に調べる。
リンパ節と乳頭の確認
- 起き上がり、左ワキの下に手を入れてしこりがないか確認。
- 右ワキの下も同様に確認。
- 乳首を軽くつまんで、血液などが出ないか確認。
まとめ
乳がんの早期発見は、治療の成功に直結します。自己検診と定期的な医療検診がその鍵です。自己検診は月に一回、特に月経後が推奨されています。さらに2年に1回はマンモグラフィー検査を受けることが重要です。これらをしっかりと行えば、乳がんは怖くありません。